【Radeon】ドライバ成熟記録 v24.2.1 vs 24.3.1

2024年4月7日Windows

こんにちは、しきゆらです。
今回もドライバ間性能比較です。
Adrenalin上でリリース日が3/13と記載されていて、だいぶ前からリリースされてたんだなぁ、と。

リリースノート

リリースノートはこちら。

新しいゲームのサポート

  • ドラゴンズドグマ2
  • Horizon Forbidden West コンプリートエディション
  • Outpost: Infinity Siege

HYPR-Tune サポートの拡張

  • ドラゴンズドグマ2
  • ディアブロIV
  • ゴーストランナー2
  • スーサイド・スクワッド:キル・ザ・ジャスティス・リーグ

不具合修正

  • AFMFを有効にすると、一部のゲームで過度に細かいちらつきが発生する
  • RX7900シリーズ等のGPUでHELLDIVERS 2をプレイすると、断続的にドライバがタイムアウトしたり、アプリケーションがクラッシュする
  • RX7000シリーズ等のGPUでStercraft IIをプレイすると断続的にドライバがタイムアウトしたりアプリケーションがクラッシュする
  • RX6800等のGPUでWorld of WarcraftをDirextX 12でプレイするとき、初回のロード時間が長くなる問題を解消
  • Radeon Boostやレイトレーシングを有効の状態でDying Light 2をプレイすると、画像の一部が紫色になる場合がある
  • Cossacks 3をプレイ中、キャラクタの一部テクスチャが非表示になる
  • Space Engineerをプレイ中、一部の建物内で光がちらつく場合がある
  • RX7900 GREで、最大メモリ調整制限が誤って報告される
  • ゲームを最小化すると、FPSパフォーマンスメトリクスが正しく表示されない
  • 一部のハイブリッドグラフィックスシステム環境でAdobe Premiere Proを使用時、GPUアクセラレーションが表示されなかったりグレーアウトされる
  • Topaz AIで特定のDirectMLワークロードを使用すると、パフォーマンスが低下する

既知の問題

  • RX7900XTXなど一部GPUでHELLDIVERS 2をデュアルモニター設定でプレイすると、断続的にドライバがタイムアウトしたりアプリケーションがクラッシュする場合がある
  • RX6000シリーズ等一部のGPUでLords of the Fallenをプレイするとアプリケーションがクラッシュする場合がある
    • 24.4.1にて修正予定
  • RX6800など一部GPUでスノーランナーをプレイすると、泥がある一部環境でアーティファクトが表示される
    • 24.4.1にて修正予定
  • Parsec仮想ディスプレイドライバがインストールされている場合、AMD Smart Access Videoが利用可能と誤って表示される場合がある
    • 24.5.1にて修正予定

AMDソフトウェアでAV1コーデックを使用して録画すると、音声と映像が同期しない場合がある

  • 2024年9月までを目途に修正予定

重要な注意事項

  • 過去にAMD Softwareのプレビュードライバをインストールしている場合、AMD Cleanup Utilityを実行することを推奨する
  • ドライバ更新後に、一部ゲームにてHYPR-RX Ecoプロファイルが適用される場合がある。工場出荷時設定オプションを使うことで、プロファイルをデフォルトに戻すことができる

前バージョンで起きていた不具合の修正が主なようです。
リリースがだいぶ前ですが、お困りの方は更新すると良いかと思います。

では、ベンチマーク回します。

性能比較

ここからはベンチマーク結果を並べていきます。
前回比較したv24.2.1との比較になります。

いつも通り、青いグラフが前バージョンであるv24.2.1、赤いグラフが今回のバージョンであるv24.3.1になります。

実行環境

いつも通りかつざっくりですが、以下の環境で実行しています。

CPUAMD Ryzen 9 7900X
GPUAMD Radeon RX7900XTX
メモリDDR5 32GB (6000MHz)
PC構成

ベンチマークのお供

今回のベンチマークのお供はこちら。

自転車を買ったので、自転車関連のYouTuberを見るようになりました。
そんな中、頭のおかしい(誉め言葉)ことをしている方がいたので見始めました。
釣りとかもしていて面白い。

では、ベンチマークです。

3DMark

結果はこちら。

ざっと見た感じ、どの場面でもスコア増しているようです。
特にPort Royalは3%程度スコアが伸びてます。

ホグワーツレガシー

これまで通り、しきゆら式ルートを手動周回して計測したものをグラフ化しています。
計測ルートについてはこちらを参照ください:【Win】ホグワーツ・レガシーを購入したので遊びつつベンチマークする

まずは、FSR2・AFMF両方無効状態の場合の結果はこちら。

伸びてるところ・落ちているところが見られますね。
WQHD以上のレイトレ有効の場合は伸びているように見えます。

続いて、FSR2は無効のまま、AFMFを有効にした場合が結果はこちら。

こちらでは、どの場合もFPSが落ちているようです。

続いて、FSR2を有効にした場合にAFMF・レイトレの有無を切り替えた場合の比較結果はこちら。

FSR2有効でレイトレ最高の場合で2~3%FPSの伸びが見られてます。
一方で、レイトレ無効状態で3%程度のFPS低下がみられています。

ここまで、ホグワーツレガシーでの結果を見てきましたが 突出して性能が伸びている、とはいえなさそうです。

Cyberpunk 2077

まずはFSRもAFMFもない環境でのFPSは以下の通り。

ホグワーツレガシーとは対照的に、Cyberpunk 2077ではどの場合でもFPSが伸びています。
特に、レイトレ無の場合の~3%程度の伸びが見られました。

続いて、FSR無効のまま、AFMFを有効にした場合の結果がこちら。

こちらも、ほぼ前のグラフと同じような印象です。
WQHD解像度のレイトレサイコの場合で若干のFPS低下が出ていますが、誤差でしょう。

続いて、AFMF無効にしてFSRを有効にした場合の結果はこちら。

こちらの場合は、ほぼ前バージョンと同等かFPSが落ちる結果となりました。
WQHD解像度でレイトレ無の場合が4%程度FPSが落ちていますが、ここ以外はほぼ変化がない印象です。

最後に、FSRとAFMF両方を有効にした場合の結果がこちら。

解像度・レイトレの有無により伸びていたり落ちていたりしています。

ここまで、Cyberpunk 2077の結果を見てきました。
ネイティブの場合はどの場合もFPSが伸びていますが、FSR・AFMFを有効にすると伸びは見られませんでした。

一方で、今回の修正内容に合った「AFMF有効時の画面のちらつき解消」の効果を一番感じたのはこのCyberpunk 2077でした。
AFMFを有効にすると、設定画面がジャギジャギになってイラっとしていたんですが、そこが解消されたので目に見えて効果を感じました。
ゲーム内だと動きが大きいので気にならない場面もあるのですが、設定画面など変化が少ない場面ではかなり今回の不具合修正の効果を感じられるかと思います。

Final Fantasy 15

FF15ベンチマークの結果はこちら。

珍しくFF15ベンチのスコアが伸びています。
伸びも結構大きく、FHD解像度で4%程度の伸びが見られます。

Starfield

最後にStarfieldになります。

FSRが無効の場合の結果はこちら。

結果を見ると、FHDやWQHDの環境光などの設定が低い場合など、比較的負荷が低いところではFPSが伸びているように見えます。
一方で、4Kや環境光の設定が最高な場合など、負荷が高いところでは処理が追い付いていないのか、伸びが見られませんでした。

続いて、FSR3を有効にした場合の比較がこちら。
前回の結果ではFSRの設定を誤っていたのか結果がおかしかったので全データを取りなおしています。

結果を見ると、伸びたり落ちたりしています。
4K解像度で環境光などの設定が最高の場合で14%程度伸びていますが、誤っている可能性ありますね・・・。 とはいえ、どの場合でも60FPSは問題なく超えているので、安定して遊べそうな印象です。

続いて、FSR3を有効にしてフレーム生成を有効にした場合の結果を載せておきます。

今回の計測の中で気づきましたが、ゲーム側でFSR3に対応している場合は、AdrenalinだとFPSのメトリクス情報が取れませんが、普通にフレーム生成の結果がFPSに反映されるのでCapFrameXなど外部計測ツールで計測できるようです。
更新前に気づきたかった・・・。

結果を見ると、WQHDの環境光設定低までは200FPS以上出ていますが、それより負荷が高くなるとぐっとFPSが落ちています。
どの場合でも120FPS以上は出ていますが、フレーム生成を安定させたい場合はグラフィック設定や光関連の設定を落として余力を持たせてあげると良いでしょう。

ここまで、Starfieldを見てきました。
このゲームも、FPSの伸びよりも不具合修正にあったAFMF有効時の画面のちらつき解消の効果を感じられたゲームでした。
画面全体的にちらつきが減った印象ですが、走った場合の足など動きが大きいところでも以前よりはっきり見えるようになった印象です。

また、手元にあるゲームの中では唯一FSR3に正式に対応したゲームなので、勝手がわかっていません。
もっとFSR3対応ゲームが増えることを祈ります。

まとめ

今回は、バグ修正が主になるAdrenalin 24.3.1がリリースされていたので、前バージョンの24.2.1との比較をしてきました。

今回の更新では、FPSの向上よりもAFMF有効時の画面のちらつき改善が大きいと思います。
AFMFはFPSが上がるけど画面が汚くなる・・・と思っていた方はぜひ更新して体験していただければと思います。

今回はここまで。

おわり

Posted by しきゆら