【Radeon】ドライバ成熟記録 v24.1.1 vs 24.2.1
こんにちは、しきゆらです。
個人的にあれこれ動いていたものがひと段落したので、肩の荷が下りた晴れやかな気持ちでいっぱいです。
そんなことはどうでもよく、相も変わらずドライバ間性能比較のお時間です。
だいぶ時間がたってしまい、すでにv24.2.1の次のバージョンも出ていますが、比較していきます。
リリースノート
リリースノートはこちら。
新しいゲームのサポート
- スカル アンド ボーンズ
- Nightingale
- The Thaumaturge
HYPR-Tune サポートの拡張
- THE FINALS
- 龍が如く8
- Forza Motorsport
- ラチェット&クランク パラレル・トラブル
不具合修正
- RX 7000シリーズでHELLDIVERS2をプレイ中にドライバがクラッシュしたりタイムアウトする問題を改善。引き続きこの問題を調査する。
- バトルフィールド2024、Destiny2、オーバーウォッチ2、モンスターハンター: ワールド、PUBG、Star Wars バトルフロント IIなど様々なゲームで、ゲーム中にひどいカクつきが発生する問題の改善
- RX 6900XTなど一部のAMDグラフィックス製品で、Deathloopのロード時間が過度に長くなる
- RX 6800など一部のAMDグラフィックス製品で、RTAOを有効にすると、Dead Spaceがクラッシュする不具合
- RX 7000シリーズでEnshroudedを初回起動時やアンチエイリアス設定を変更するとゲームがクラッシュする
- RX 7000シリーズでEnshroudedをプレイすると、影が明るく見えたり反射の表示がおかしくなる
- 龍が如く8など特定のゲームでHDR設定が有効にならない
- RX 7900XTXなどの一部のAMDグラフィックス製品で、FSRを有効にしてCounterStrike2をプレイ中にゲームがクラッシュしたりドライバがタイムアウトする
- 一部のVulkanゲームにてAPIメトリクスがDirectX12として認識される
- RX 7900XTXなどの一部のAMDグラフィックス製品で、システム再起動後にParsecホストアプリケーションがクラッシュする場合がある
- Ryzen7 7840Uプロセッサなど一部のAMD製品で、Microsoft Teams会議中にカメラが断続的にループ映像が表示される
- RX 7000シリーズにおいて、Oculus Rift Sの表示が緑色に表示される
- 一部のハイブリッドグラフィックス構成において、AFMFがサポートされていないにもかかわらず、サポートしていると表示される
- RX 6800SとRyzen9 6900HSを組み合わせたモバイル環境において、ディスクリードGPUを選択すると、マウスの遅延やカクつきが発生する
既知の不具合
- RX 7900XTXなど一部のAMDグラフィックス製品で、GPU使用率100%状態でHELLDIVERS2をプレイするとドライバがタイムアウトしたりゲームがクラッシュする
- RX 7900XTXなど一部のAMDグラフィックス製品で、Starcraft IIをプレイするとドライバがタイムアウトしたりゲームがクラッシュする
- RX 6000シリーズ以降のGPUでオーバーウォッチ2をプレイすると、ドライバがタイムアウトしたりゲームがクラッシュする
- Radeon Boost機能を一時的に無効にすることで回避可能
- ダイイングライト2をRadeon Boostとレイトレを有効にしてプレイしていると、画面が紫色に壊れる場合がある
- Radeon Boost機能を一時的に無効にすることで回避可能
- Cossacks 3をプレイ中、キャラクタの一部テクスチャが非表示になる
- RX 6800など一部のAMDグラフィックス製品で、World of WarcraftをDirectX12 APIで遊ぶと最初のロード時間が長くなる可能性がある
- Windowsのユーザ名にアクセント記号付き文字が含まれる場合、シェーダーのキャッシュに失敗する場合がある
- 24.3.1にて修正予定
- ゲームが最小化されているときに、FPSのメトリクス値が誤って表示される
- 24.3.1にて修正予定
- Parsec仮想ディスプレイドライバがインストールされている場合、AMD Smart Access Videoが利用可能と誤って表示される場合がある
- Topaz AIで特定のDirectMLワークロードを使用すると、パフォーマンスが低下する
- AMDソフトウェアでAV1コーデックを使用して録画すると、音声と映像が同期しない場合がある
- 2024年9月までを目途に修正予定
- 一部ゲームでAFMFを有効にすると、細かいカクつきが発生する
- 24.3.1で修正予定
重要な注意事項
- 過去にAMD Softwareのプレビュードライバをインストールしている場合、AMD Cleanup Utilityを実行することを推奨する
- ドライバ更新後に、一部ゲームにてHYPR-RX Ecoプロファイルが適用される場合がある。工場出荷時設定オプションを使うことで、プロファイルをデフォルトに戻すことができる。
いつも通りゲームのサポートと不具合修正が主なようです。
合わせて、いつもより既知の不具合が多いように思います。
特にRadeon Boost機能関連の不具合が目立っています。
・・・とはいえ、この記事を書いている時点ではすでに24.3.1がリリースされているので
不具合を踏んだ場合はおとなしく更新するのが吉かなと。
それでは、ベンチマーク回しましょう。
性能比較
ここからはベンチマーク結果を並べていきます。
今回は、タイトルにある通りAFMFが正式対応になったv24.1.1との比較になります。
いつも通り、赤いグラフが今バージョン(24.2.1)、青いグラフが前バージョン(24.1.1)です。
実行環境について
いつも通り、以下の環境で実行しています。
ベンチマークのお供
前回から書き始めた、ベンチマーク中のお供として流していた動画を紹介するスペース。
今回は、こちら。
セビロキルで賃貸。
別のグループの曲にゲストとして参加されていたところから知ったグループ。
この曲が妙に耳に残り、ずっと聴いています。
では、ベンチマーク結果を見ていきます。
3DMark
結果はこちら。
ざっと見た感じだと性能向上は見られない印象です。
ホグワーツレガシー
これまで通り、しきゆら式ルートを手動周回して計測したものをグラフ化しています。
計測ルートについてはこちらを参照ください: 【Win】ホグワーツ・レガシーを購入したので遊びつつベンチマークする
まずは、FSR2・AFMF両方が無効の場合は以下の通り。
グラフを見ると、レイトレ無の場合はすべての解像度でFPSの向上が見られました。
特にFHDだと15%程度伸びています。
レイトレ有の場合は、ほぼ差が見られませんでした。
続いて、FSR無でAFMFを有効にした場合の結果はこちら。
こちらは、どの場合も前バージョンのFPSを超えていました。
特に、4k/レイトレ最高の場合では15%程度FPSが伸びていて、60FPSを超えてます。
やはりAFMF優秀ですね。
続いて、FSRを有効にした場合にAFMFの有無での比較結果はこちら。
ここでも、すべての場合で前バージョンのFPSを超えてますね。
ここまで、ホグワーツレガシーの結果を見てきました。 一番負荷が高い4K/レイトレ最高の場合にFSRやAFMFのような支援機能がない場合は息切れしているように見えます。 一方で、解像度を落としたりアップスケーラを有効にするなど余裕を作ってあげると、前バージョンよりFPSが出るようになっているようです。
Cyberpunk 2077
まずは、FSR・AFMF両方が無効の状態でのFPSは以下の通り。
FHD/レイトレ無の場合で3%程度のFPS低下がみられましたが、他はほぼ前バージョンと同じ程度か若干のFPS向上が見られました。
特に、WQHD/レイトレ無の場合で6%程度の伸びが見られました。
続いて、FSR無効、AFMF有効の場合の比較は以下の通り。
AFMFを有効にすると、ほぼ前のグラフの2倍程度のFPSが出ている感じです。
4K/レイトレサイコの場合は、息切れしていて処理しきれていない感じですね。
いつも通り。
では、FSR2.1を有効にしてAFMFを無効にした場合の結果はこちら。
こちらもこれまでのグラフと同様な傾向です。
今回の結果では、どの場合も前バージョンよりFPSが向上しているように見えます。
気持ちがいい。
続いて、FSR2.1・AFMF両方を有効にした場合の結果は以下の通り。
こちらも前グラフと同様の傾向。
注目すべきポイントは4K/レイトレサイトの場合が100FPSを超えたところでしょうか。
Radeonといえども、アップスケーラとフレーム生成を組み合わせれば100FPS出せるようになったのはめでたいところ。
ここまで、Cyberpunk2077の結果を見てきましたが。
結果としては、v24.2.1ではどの場合でもFPSが伸びているように見えます。
ようやくドライバ更新ごとに性能が伸びてます、と言えそうな結果が出てきて嬉しい限りです。
Final Fantasy 15ベンチマーク
FF15ベンチマークの結果はこちら。
FHD環境でスコアの低下が見えますが、他の解像度ではほぼ同等のスコアが出ていました。
Starfield
最後に、ベンチマークのためのゲームとなってしまったStarfieldです。
ホグワーツレガシーと同様、ルートを決めて手動周回し、その道中を計測してグラフ化しています。
また、気づいたらゲーム側でFSR3に対応していました。
その結果、FSR3を有効にした場合のみAFMFの有効無効が設定できるようになっていました。
何度やってもAFMFが有効にならずあれこれやってましたが有効にならず、今回は計測をしませんでした。
終盤にFSR3を有効にした場合にAFMFを有効にできることが分かったので、次回以降で計測しますのでご容赦を・・・。
では、FSRを無効にした場合のFPSは以下の通り。
概ね前バージョンよりFPSが出るようになっていそうです。
FHD・WQHDで光関連の設定低にした場合は数%落ちていますが、4Kの場合は逆に10%程度伸びてます。
他は前バージョンと同等という印象。
続いて、FSR3を有効にした場合の比較はこちら。
結果を見ると、FSR3を有効にするとぐっとFPSが落ちています。
ただ、もしかしたらFSRを解像度の75%で掛けるところが漏れているかもしれません。
やり直す気力がないので、いったんは参考値としてみてください・・・。
まとめ
今回は、バグ修正版となるAdrenalin 24.2.1がリリースされていたので、前バージョンの24.1.1との比較をしてきました。
結果としては、ホグワーツレガシーとCyberpunk2077ではFPSの向上が見られました。
一方で、既知の不具合が多く出ているので、対象の製品・ゲームを遊んでいる場合は更新するのが良いと思います。
そして、次バージョンのv24.3.1もリリースされているので、引き続きベンチマークを回していこうと思います。
今回は、ここまで。
おわり
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