【Radeon】ドライバ間性能定点観測 v24.3.1 vs 24.4.1
こんにちは、しきゆらです。 今回はドライバ間性能比較です。
成熟記録、というタイトルでこれまで書いてきましたが、何をやっているのかわかりにくいなぁと思っていたところで 定点観測という言葉を思いついたので、今後は定点観測と表現していきます。
リリースノート
v24.4.1のリリースノートはこちら。
新しいゲームのサポート
- Manor Lords
パフォーマンスハイライト
- HELLDIVERS 2のパフォーマンス向上
HYPR-RX サポートの拡張
- Nightingale -ナイチンゲール-
- スカル アンド ボーンズ
AIアプリケーション更新
- “Recovery”と”Low Resolution”AIスケーリング機能を備えたTopaz Gigapixel AI v7.1.0と7.1.1のサポートと最適化
バグ修正
- HELLDIVERS 2のパフォーマンス向上
- RX6000シリーズ等一部のGPUでLords of the Fallenをプレイするとアプリケーションがクラッシュする場合がある
- RX6800など一部GPUでスノーランナーをプレイすると、泥がある一部環境でアーティファクトが表示される
- RX6000シリーズなど一部のGPUでHorizon Forbidden Westコンプリートエディションをプレイすると、水中で虹のようなアーティファクトが表示される
- RX6000シリーズなど一部のGPUでRadeon Boost有効状態でオーバーウォッチ2をプレイするとアプリケーションがクラッシュしたりドライバがタイムアウトする場合がある
- Meta Quest2でQuest Linkを使い、SteamVRを初めて起動する時にアプリケーションが断続的にフリーズする場合がある
- Microsoft Teamsで画面共有をするとアプリケーションやOSが断続的にクラッシュする場合がある
- RX7000シリーズ等の一部GPUでEnshroudedをプレイ中にアンチエイリアス設定を変更するとアプリケーションが断続的にクラッシュする
- オートHDRを有効にしてEnshroudedを閉じた後、ディスプレイが薄暗くなったり白っぽく表示される場合がある
既知の問題
- RX7000シリーズ等一部GPUでALIEN: ISOLATIONをプレイしていると、画面が黒くなり表示が崩れることがある
- Dying Light 2 Stay Human: Reloaded EditionやAlan Wake 2をRadeon Boost有効状態でプレイすると画面が乱れる場合がある
- Radeon Boostを一時的に無効にすることで回避可能
- RDNA3シリーズGPUでアンチエイリアスを有効にした状態でMax Payne 1 and 2をプレイすると起動に失敗する場合がある
- Hitman: Contractsをプレイ中にテクスチャがちらつくことがある
- 24.5.1で修正予定
- パフォーマンスメトリクスオーバーレイを有効にしてAlt+Tabすると断続的に画面がちらつく
- 24.5.1で修正予定
- AMDソフトウェアでAV1コーデックを使用して録画すると、音声と映像が同期しない場合がある
- 2024年9月までを目途に修正予定
今回もバグ修正が主なようです。 前バージョンで起きていたバグが修正されているのと、一部ゲームのサポートやパフォーマンス向上が謳われているので、必要に応じて更新しましょう。
では、ベンチマークです。
性能比較
ここからはベンチマーク結果を並べていきます。
タイトルの通りv24.3.1との比較です。
実行環境
いつもの通り、以下の環境で実行しています。
CPU | AMD Ryzen 9 7900X |
GPU | AMD Radeon RX7900XTX |
メモリ | DDR5 32GB (6000MHz) |
ベンチマークのお供
今回のベンチマークのお供はこちら。
部内で一瞬話題に上がっていたバーンブレイバーンです。
グレンラガンとエヴァを足して割ったような印象でしたが、面白かった。
では、結果です。
3DMark
結果はこちら。
微減・微増という感じで大きな変化は見られませんでした。
ホグワーツレガシー
これまで通り、しきゆら式ルートを手動周回して計測したものをグラフ化しています。
計測ルートについてはこちらを参照ください:【Win】ホグワーツ・レガシーを購入したので遊びつつベンチマークする
まずは、FSR2・AFMF両方無効状態の場合の結果はこちら。
データ的を見ると、WQHD・4Kなど解像度が高い場面でFPSの向上が見られました。 FHDではレイトレ有無にかかわらずFPS低下していますが、ベンチ回している7900XTXではFHDでは遊ばないのでこれはうれしいところ。
続いて、FSR2は無効のままAFMFを有効にした場合の結果がこちら。
傾向としては前のグラフと同様です。
続いて、FSR2を有効にした場合にAFMF・レイトレの有無を切り替えた場合の比較はこちら。
レイトレ最高/AFMF有効場面のみFPS低下が見られますが、他の場合では同等かFPS増が見られました。 FPSが伸びているところでは3%程度の向上が見られてます。
ここまでホグワーツレガシーのFPSを比較してきました。 結果としては、同等かややFPSの向上が見られる印象でした。
Cyberpunk 2077
まずはFSRもAFMFも無効状態での結果は以下の通り。
ほぼほぼ変化は見られませんでした。
続いて、FSR無効のままAFMFを有効にした場合の結果はこちら。
こちらも同様で変化は見られませんでした。
続けて、AFMF無効でFSRを有効にした結果はこちら。
若干のFPS低下が見られました。 FHDは2%程度伸びていますが、他は同等かは若干低下しています。
最後に、FSRとAFMF両方を有効にした結果はこちら。
上記と同様、若干のFPS低下が見られました。
ここまで、Cyberpunk 2077の結果を見てきました。 今回の結果では、大きな性能向上・低下は見られませんでした。
Final Fantasy 15
FF15ベンチマークの結果はこちら。
こちらも特筆するような変化は見られませんでした。
Starfield
FSRが無効の場合の結果はこちら。
結果を見ると、どの場合でもFPSの向上が見られました。
大きいところだと2~3%程度向上しています。
続いて、FSR3を75%設定で有効にし、フレーム生成無効の場合の結果はこちら。
結果を見ると、FHD・WQHD環境で100PFS程度で頭打ちになっているように見えます。 ただ、WQHD/間接光最高設定で6%程度のFPS向上が見られてます。
最後に、FSR3を75%で設定し、フレーム生成を有効にした場合の結果はこちら。
こちらもほぼすべての環境でFPS向上しています。 特にWQHD/間接光低環境で10%ほど伸びています。 ただ、より負荷が低いFHD環境よりもFPSが出ているので設定を間違えている可能性もありそう・・・。 参考程度に見ていただければと思います。
画像生成
続いて、久しぶりのハローアスカベンチマークです。 Stable Diffusion WebUIの環境がCPUでの生成しか回らなくなり、環境を削除したうえで 新たにComfyUI環境を作って生成してみました。
生成フローは設定が手間だったので、過去生成した画像をD&Dして出てきたものに対して設定値を修正して測定しています。 環境構築の手順は別途まとめたいと思ってます。
結果はこちら。
確認したところ、前回のハローアスカベンチマークがv23.9.3のころだったようです。 その頃は、10枚生成した結果300秒程度だったところが、今回は10枚生成しても56秒程度でした。 ドライバ間の生成時間の差分よりも、WebUIのころよりも爆速で生成できるようになったところが嬉しい。
ComfyUIでの生成なのと、フローが正しいかは不明なので、こちらも参考程度に。
まとめ
今回は、ドライバ間性能比較としてAdrenalin v24.4.1がリリースされたので比較してみました。
結果としては、StarfieldではFPS向上が見られ、他のところでもほぼ前バージョンのv24.3.1と大きなFPS低下は見られない印象でした。
FPS低下も特になく、バグ修正も入っているので安心して更新できそうなドライバかなと思いました。
今回は、ここまで。
おわり
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