【Radeon】ドライバ間性能定点観測 v24.20.01.02 vs 24.10.1
こんにちは、しきゆらです。
引越しやら回線工事やらでバタバタしていたら、だいぶ時間がたっていました。
今回は、AFMF2が正式版となったバージョン・・・の次のバージョンである24.10.1がリリースされていたので、以前まで使っていたAFMF2のプレビュードライバであるv24.20.01.02との比較をしていきます。
リリースノート
まずはリリースノートです。
v24.10.1は、前バージョンの情報が含まれているので2バージョン並べて記載しておきます。
細かい部分は各バージョンのリリースノートを参照ください。
Radeon v24.9.1 リリースノート
新規サポートゲーム
- Frostpunk 2
- God of War Ragnarok
- Warhammer 40,000: Space Marine 2
- The Sims 4 DirectX 11 Update
AMD Fluid Motion Frames (AFMF) 2
- AMD HYPR-RXのためのフレーム生成技術
- 低レイテンシーで高パフォーマンス
- 高速モーションへの最適化
- ボーダーレスフルスクリーンサポートの改善
- APIサポートの拡張
- Radeon Cill への互換
- AMD Ryzen AI 300 シリーズのサポート
AFMF2について、詳しくはこちら。
https://community.amd.com/t5/gaming/boost-gaming-performance-by-2-5x-with-amd-software-adrenalin/ba-p/711458
その他の追加・更新機能
- Counter-Strike2のAnti-Lag 2サポート
- ビデオ用のジオメトリック・ダウンスケーリング
- Radeon 800M統合グラフィック、RX7000シリーズGPUでサポートしている
- AMD Radeon Boostサポート
- FINAL FANTASY XVI
- HYPT-RXのサポート
- HYPR-RXのサポートにより、FSRやAnti-Lag 2等の機能を有効にできる
- FSR3をフレーム生成時に自動的に設定する機能を追加
- Black Myth: Wukong
- Creatures of Ava
- Frostpunk 2
- God of War Ragnarök
- Radeon Anti-Lag2を自動的に設定するためのサポートを追加
- Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUT
不具合修正
- Warhammer 40,000: Space Marine 2のプレイ中、断続的にドライバがタイムアウトしたりアプリケーションがクラッシュする
- FINAL FANTASY XVIをRX6600XT等のGPUでプレイ中、断続的にドライバがタイムアウトしたりアプリケーションがクラッシュする
- グローバルイルミネーションを中以上に設定した場合、「Black Myth: Wukong」をプレイ中に影が濃くなったり、色がくすんだりする
- Ghost of Tsushima DIRECTOR’S CUTをAMDソフトウェアで録画・配信しながらプレイするとき、ゲーム内で断続的に破損が発生する
- 特定のスクリーンオーバーレイを有効にすると、AFMFが無効になる場合がある
- スリープから復帰するときに、AMD Software: Adrenalin Editionが予期せず起動する場合がある
- AMD SoftwareでAV1コーデックを使って録画すると、音声と映像が同期しない場合がある
既知の不具合
- Variable Graphics Memoryを有効にすることで、一時的に回避することができる
- Day2をプレイ中、特定のエリアに入るとパフォーマンスが低下する
- AMD Ryzen AI 9 HX370等一部の環境でWarhammer 40,000: Space Marine 2をプレイすると、断続的にドライバがタイムアウトしたりクラッシュしたりする
Radeon v24.10.1 リリースノート
新規サポートゲーム
- Unknown 9: Awakening
- Call of Duty: Black Ops 6
その他の追加・更新機能
- HYPT-RXのサポート
- HYPR-RXのサポートにより、FSRやAnti-Lag 2等の機能を有効にできる
- FSRをフレーム生成時に自動的に設定する機能を追加
- Call of Duty®: Black Ops
- 7 Days to Die
- Once Human
不具合修正
- Day Zプレイ中に特定のエリアに入ると、断続的にパフォーマンスに影響が出る
- AMDソフトウェアのメトリクス表示を使用してDoom Eternalをプレイ中、ゲーム内の解像度設定を変更するとシステムやアプリケーションがクラッシュする場合がある
既知の不具合
- AMD Ryzen AI 9 HX370等一部の環境でWarhammer 40,000: Space Marine 2をプレイすると、断続的にドライバがタイムアウトしたりクラッシュしたりする
- Variable Graphics Memoryを有効にすることで、一時的に回避することができる
- Radeon 6000シリーズGPUでValve Indexを144Hzで使用中、StreamVRを初めて起動したときシステムがクラッシュする場合がある
- Ryzen 7000シリーズ以上のプロセッサとAMDグラフィックス製品の組み合わせで、AMD Cleanup Utility for Windowsを使うと、AMD Bug Report Toolが表示される場合がある
- モンスターハンター: Worldのセーブファイルをロード中に、アプリケーションが断続的にフリーズする場合がある
v24.9.1はAFMF2が正式版として導入されたバージョン、v24.10.1は新規ゲームのサポートとバグ修正が主なバージョンとなっています。
性能比較
ここからは、ベンチマーク結果を見ていきます。
前述の通り、AFMF2のプレビュードライバであるv24.20.01.02との比較です。
実行環境
いつも通り、以下の環境で実施しています。
ベンチマークのお供
今回のお供はこちら。
好きなアーティストであるHAMBURGER BOYSの冠番組です。
北海道のいろんな町に行ってその町の曲を作る、という取り組みをしている方たちで、その様子が見られる番組です。
北海道ローカルであり、東京では見ることができないのでYouTubeで配信してくれるのはありがたいです。
では、ベンチマーク結果です。
3DMark
3DMarkの結果はこちら。

結果としては、同等か若干のスコア低下、という印象でした。
大きな変化は見られないデータです。
ホグワーツレガシー
これまで通り、しきゆら式ルートを手動周回して計測したものをグラフ化しています。
計測ルートについてはこちらを参照ください:【Win】ホグワーツ・レガシーを購入したので遊びつつベンチマークする
まずはFSR・AFMF両方を無効状態で計測した結果はこちら。

結果を見ると、4K/レイトレ最高環境で少しFPSが向上している一方で
多くの場合でFPSの低下が見られました。
レイトレ無効の場合だと10%以上低下している結果となってます。
続いてFSR2は無効のまま、AFMFを有効にした場合の結果は以下の通り。

こちらは打って変わって、FHD/レイトレ最高の場合でFPSの低下が見られましたが、
その他の場合ではFPSが向上しています。
AFMF2の影響でしょうか。
続いて、FSR2を有効にした場合のAMFMの有効・無効を切り替えた場合はこちら。

こちらは、場合によって同等だったり向上・低下と安定していない結果となってます。
ただ、AFMF有効の場合はほぼ同等かFPS向上、という結果にはなってます。
ここまで、ホグワーツレガシーの結果を見てきました。
AFMF無の場合はFPSの向上が見られましたが、他の場面ではFPSの低下が見られました。
テスト中は、画面を振ったり動きが激しい場合は画面のちらつきが目立った印象でした。
Cyberpunk 2077
今回から、FSR3対応されたバージョンでの計測となってます。
まずは、FSRを無効の場合の結果はこちら。

ホグワーツ・レガシーと異なり、FPSが同等~多少向上している形でした。
大きいところでは10%弱程度向上していました。
続いて、FSR3を有効にした結果はこちら。

こちらも前のデータと同様、FPSが向上していました。
4K/レイトレ無の場合で20%弱のFPS向上が見られてます。
続いて、FSR3・フレーム生成の両方を有効にした場合の結果はこちら。

こちらでも書く環境でFPSの向上が見られました。
前のグラフと同様、4K/レイトレ無の場合で30%以上のFPS向上が見られています。
この結果を見ても、フレーム生成がかなり強力、ということがわかるかと思います。
4Kという重い環境でも、レイトレを無効化すれば200FPS以上は出る、というところまで来たか、という感動があります。
ここまでCyberpunk 2077の結果を見てきました。
今回からFSR3対応が入ったバージョンだった影響もありますが、どの場合でも概ねFPSの向上が見られました。
ただし、v24.10.1の計測中に3回ほどゲームがクラッシュして落ちる場面がありました。
安定性に関しては少し疑問が残る形でした。
Starfield
FSR3無効の状態で計測した結果はこちら。

一部環境でFPSの低下が見られましたが、概ね同等~FPSの向上が見られました。
FHD/レイトレ最低の場合、WQHD/レイトレ最低の場合、ともに10%弱のFPS向上です。
4K/レイトレ最低の場合は11%ほど向上しており、レイトレ無の場合で大きく伸びています。
続いて、FSR3を有効にした場合はこちら。

こちらも前と同様、概ねFPSの向上が見られてます。
続いて、FSR3に加えてフレーム生成を有効にした場合はこちら。

こちらも、概ねどの場合でもFPSが向上しています。
ここまで、Starfieldの結果を見てきました。
概ねFPSの向上が見られた印象でした。
一方で、v24.10.1の計測中に3回程度ゲームが落ちる場面がありました。
v24.9.1でも計測していたんですが、こちらでもゲームが落ちる場面がちらほらあったので、安定性に疑問が残る印象。
まとめ
今回は、AFMF2が正式サポートされたv24.9.1の次のバージョンであるv24.10.1がリリースされたので、AFMF2のテクニカルプレビュー版ドライバであるv24.20.01.02との比較をしてみました。
結果としては、フレーム生成部分は概ねFPSの向上が見られました。
また、Cyberpunk 2077とStarfieldはFSR3に対応しているからか、未対応のホグワーツレガシーよりもFPSの向上が大きく見られました。
その一方で、v24.10.1の計測中にゲームが落ちる、という場面が多く見られました。
これまでも計測中にゲームが落ちる場面は何度かありましたが、今回はこれまでよりもだいぶ多い印象です。
落ちたゲームはFSR3対応のゲームだったので、ここの処理が不安定なのかもしれません。
今回は、ここまで。
おわり
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