【Radeon】ドライバ成熟記録 v23.9.1 vs 23.9.2
こんにちは、しきゆらです。
今回は、ドライバの更新がきたので、でおなじみのRadeonドライバ間の性能比較です。 リリースされたのはAdrenalin Edition 23.9.2です。
Adrenalin 23.9.2のリリースノート
リリースノートはこちら。
New Feature Highlights
- 新しいゲームのサポート
- 追加のSDKサポート
- Work Graphs、Wave Matric、AV1 Encode用のShader Model 6.8を含むAgility SDK Preview Release v1.711.3
- Enhanced BarriersとValkanのDX12互換機能を含むAgility SDK Retail Release v1.610.5
- 新しいRadeon Anti-Lan+ゲームサポート
- Starfield、ウィッチャー3、エルデンリング、アヴェウムの騎士団のサポート
- Radeon Anti-Lag+を有効の場合、RX7900XTX環境で無効状態と比較して最大レイテンシが45%減少する
- サポートされてるゲームのシステム遅延をスクリーン上に表示する機能を備えている。ALT+SHIFT+Lで表示切替が可能。
- ホットキーを切り替えると、Anti-Lag+のステータスインジケータが有効になり、次に遅延がミリ秒またはフレーム数で表示される
- Anti-Lag+とAnti-Lagの違いを比較するのは、DELキーを押したままにする。Anti-Lag+の有効無効を比較するには右CTRLキーを押す
- ゲームでAnti-Lag、Anti-Lag+を有効にしている場合、ALT+SHIFT+FでFPSをモニタ出来る
- Starfield、ウィッチャー3、エルデンリング、アヴェウムの騎士団のサポート
Fixed Issues
- Baldur’s Gate 3をRX7900XTXなどのAMDグラフィックスカードでValkan APIで遊んでいるとき、アプリケーションがクラッシュする場合がある
- RX7700XTやRX7800XTで手動チューニングを実行すると、GPUクロックが2700MHzに制限される場合がある
- 一部のゲームにて、ローカルディミング設定が有効になっている一部のSAMSUNG FreeSync Premium Proモニタ・テレビが正しい明るさにならない場合がある
- RX7900XTXなど一部のAMDグラフィックス製品でSMITEをプレイしているとき、アプリケーションがクラッシュしたりドライバがタイムアウトする場合がある
- RX7800XTなど一部のAMDグラフィックス製品でF1 23をプレイしているとき、アプリケーションがクラッシュしたりドライバがタイムアウトする場合がある
Known Issues
- パフォーマンスメトリクスで様々なゲームのFPSがN/Aと表示される
- AMD Software: Adrenalin EditionでAV1コーデックを利用して録画をした場合、音声と動画の同期がずれる場合がある
- AMD Linkを使用して選択したゲームのストリーミング中にエンコード形式を変更すると、ディスプレイが断続的にフリーズすることがある。一時的な回避策として、事前にエンコード形式を選択しておくことをおススメする。
性能比較
では、ベンチマーク比較をしていきます。
これまでのRadeonドライバの比較記事はタグ「ドライバ成熟記録」からご覧ください。
基本的に各ベンチマークを3回計測し、その平均をグラフにしています。
PC構成は以下の通り。
Sapphire 11322-01-40G Nitro+ AMD Radeon RX 7900 XTX Vapor-X ゲーミンググラフィックスカード 24GB GDDR…
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3DMark
ベンチマークの定番、3DMarkです。 スコアをグラフにしているので、長い方が性能が高いです。
結果はこちら。
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Time Spyで200程度、Port Royalで500程度、Speed Wayで80程度のスコアアップですが、大きな差分はなさそうです。
過去の記事と比較すると、若干ではありますが着実に伸びているようには見えますが、体感できるほどではなさそうです。
ホグワーツレガシー
これまで通り、しきゆら式ルートを手動周回して計測したものをグラフ化しています。
FPSをグラフにしているので、長い方が性能が高いです。
計測ルートについてはこちらを参照ください: 【Win】ホグワーツ・レガシーを購入したので遊びつつベンチマークする
まずはアップスケールなしの環境でレイトレの有無で比較した結果がこちら。
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こちらも大きな変化は見えませんでしたが数FPS上がっているように見えます。
続いて、FSR2をクオリティ設定で有効にした比較はこちら。
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レイトレ無では若干のFPS向上が見えますが、同じくらいレイトレ最高のときが下がっています。
大きな性能差は見れないですが、どちらかというと下がっている印象。
Cyberpunk2077
Cyberpunk2077はゲーム内にあるベンチマーク機能の結果をグラフ化しています。 FPSなので、長い方が性能が良いです。
アップスケーラ無しでレイトレ設定サイコで比較した結果がこちら。
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こちらも大きな差分は見られませんでした。 若干レイトレ入れたときの性能は上がったようにも見えますが、誤差かなと。
一方でレイトレ無のFHDで8FPSほど下がっています。
続いてFSR2を自動設定で比較した結果がこちら。
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こちらも同様に大きな差は見えませんでしたが、若干レイトレ無のところが下がって見えます。
Final Fantasy 15ベンチマーク
FF15ベンチマークです。 高品質設定でのスコアをグラフ化しているので、長い方が性能が高いです。
結果はこちら。
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若干性能が下がっているように見えますが、誤差なのかな。
画像生成
Stable Diffusion DirectML版でハローアスカベンチマークを実行したときの生成速度を比較します。
生成時間をグラフ化しているので、短い方が性能が良いです。
結果はこちら。
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2秒程度の差が出ましたが、大きな差ではないかなと。
まとめ
今回は、新しいゲームサポートやAnti-Lag+の対応追加などが含まれたAdrenalin Edition 23.9.2がリリースされたので、前バージョンの23.9.1と比較してみました。
Anti-Lag+の比較ができていませんが、全体的には単純な描画性能としては若干の低下かなと思われます。
バグ修正がいくつか入っているのと、Anti-Lag+のゲームサポートが追加されているので、かかわる問題に困っている方やStarfield、ウィッチャー3、エルデンリング、アヴェウムの騎士団で遊んでいる方は更新したほうが良いかと思われます。
今回は、ここまで。
おわり
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