【比較】Pixel 10 Pro Fold を購入したのでPixel 9 Pro Foldと比較してみる
こんにちは、しきゆらです。
最近・・・というか現在もですが、長いこと体調がよくないのでベンチマークや読書等何もできない日々が続いていました。
とはいえ、これは買ったのでメモしておこう、との思いで書いています。
今回は、タイトル通りPixel 10 Pro Foldを購入したので、以前購入した前モデルのPixel 9 Pro Foldと比較してみます。
Pixel 10 シリーズの概要
毎年発表されているPixelシリーズですが、2025年に発表・発売されたのがPixel 10シリーズになります。
Pixel 10 シリーズはチップセットがTensor G5になり、前モデルのTensor G4(Pixel 9シリーズ)と比較して、TPUは最大60%、CPUは平均34%高速化しています。
また、TSMCの3nmプロセスで設計されており発熱や電力効率が向上しています。
具体的な前モデルとの比較は後述するとして、今回もAIスマホという立ち位置でAI機能押しとなっています。
Tensor G5ではGemini Nanoモデルを搭載し、端末のみで生成AI機能を利用可能となっています。
以前から機能として提供されていたレコーダーの文字起こしや画像処理などにおいて、Tensor G4と比較して処理速度は2.6倍、効率性は2倍向上したとのこと。
そのほか、カメラ性能やバッテリー駆動時間が向上しています。
ソフトウェア的な新機能としては、マジックサジェスト・カメラコーチ・マイボイス翻訳が提供されました。
ハードウェア的な新機能としては、Qi2規格に対応しPixel 10 Pro XLでは最大25w、そのほかのモデルでは最大15wで充電が可能になりました。
合わせて、アクセサリーとしてはPixelsnapとして展開されるようになりました。
これは、iPhoneでいうところのMagSafeにあたるものになります。
マジックサジェスト
この機能は、ユーザの行動や会話をもとにGeminiが先回りして情報を提供してくれる機能です。
デフォルトのメッセージアプリや通話などから会話の内容を理解し、求めていると思われる情報を提示してくれるとのことで、例えば通話中に今後の予定を聞かれた場合にカレンダーの情報を提示してくれる、というような機能です。
なお、Gメールやカレンダー・Keepなどの情報、端末内にあるメモ等を参照したうえで情報を提供するようなので、Google以外のサービスをメインで利用している場合はうまく動かない可能性がありそうです。
Google WorkspaceなどGoogleの世界で生きている方には便利かもしれませんね。
カメラコーチ
カメラアプリから、被写体に対して撮影シーンや構図の提案をしてくれる機能です。
カメラに写っているものを認識したうえで、どのような角度から撮影すべきか、被写体の大きさやカメラモードなどのおすすめを教えてくれます。
ちょっと触ってみましたが、割と精度よく被写体を認識してくれるので写真撮影が苦手な方にはよい機能かと思います。
マイボイス翻訳
これはその名の通り、通話アプリにて会話の内容を翻訳してくれる機能になります。
翻訳も相手の会話を文字お越ししてくれるだけでなく、こちらの発した言葉を認識し翻訳してくれるだけでなく、自分の声として会話してくれます。
デモ動画があったので、動作のイメージはつかめるかなと。
外国語で会話する機会がないので便利かどうかはわかりませんが、あればいざというときに使えそうです。
Qi2対応とPixelsnap
Qi2規格事態はPixel専用規格ではなくユニバーサルなものなので、他の機器でも対応していれば利用可能です。
Qi2規格に対応した充電器であれば、そのまま利用可能です。
なお、Pixel 9シリーズでもQi規格に対応していましたが、Pixel 10シリーズでは次世代規格のQi2規格なので充電速度やマグネット式充電対応などの点が変わっています。
参考: https://www.elecom.co.jp/pickup/contents/00106/
参考: https://www.ankerjapan.com/blogs/magazine/what-is-qi2?srsltid=AfmBOoqJRetV47DfzZM9vA7ZYnvodFaa5051koAAgQAn3p-K0Z87gn4L
Qi2規格では、iPhoneのMagSafeと同様の速度で充電できるのと、マグネット式充電に対応しているので
置くだけではなくスタンドにカチッとくっつけて充電しつつ使う、というようなことが可能になります。
また、Pixelsnapとしてアクセサリーも展開されるとのことなので、今後対応をうたった製品が増えることも期待できそうです。
では、ここまでがざっくりとしたPixel 10シリーズの概要でした。
次からは前モデルとのスペック比較です。
Pixel 9 Pro Foldとのスペック比較
上記でTensor G5になっていろいろスペックが上がったと書きましたが、CPUやバッテリー含めて前モデルからどこが変化したかを表にまとめてみます。
項目 | Pixel 10 Pro Fold | Pixel 9 Pro Fold |
---|---|---|
高さ | 155.2mm | 155.2mm |
幅 | 76.3mm (折りたたんだ状態) 150.4mm (広げた状態) | 77.1mm (折りたたんだ状態) 150.2mm (広げた状態) |
厚さ | 10.8mm (折りたたんだ状態) 5.2mm (広げた状態) | 10.5mm (折りたたんだ状態) 5.1mm (広げた状態) |
画面サイズ | 外側: 6.4インチ Actuaディスプレイ 内側: 8インチ Super Actua Flexディスプレイ | 外側: 6.3インチ Actuaディスプレイ 内側: 8インチ Super Actua Flexディスプレイ |
解像度 | 外側: 1,080 x 2364、 408PPI 内側: 2,076 x 2152、 373PPI | 外側: 1,080 x 2,424、 422PPI 内側: 2,076 x 2,152、 373PPI |
輝度 | 外側: 最大輝度 2,000ニト(HDR)、 3,000ニト(ピーク輝度) 内側: 最大輝度 1,800ニト(HDR)、 3,000ニト(ピーク輝度) | 外側: 最大輝度 1,800ニト(HDR)、 2,700ニト(ピーク輝度) 内側: 最大輝度 1,600ニト(HDR)、 2,700ニト(ピーク輝度) |
リフレッシュレート | 外側: 60~120 Hz 内側: 1 ~ 120HZ | 外側: 60~120 Hz 内側: 1 ~ 120HZ |
バッテリー容量 | 5,015 mAh | 4,650 mAh |
充電 | 有線: 最大 30W 無線: Qi2 認証済み / 最大15w | 有線: 最大 21W 無線: Qi 認証済み / 最大23W (Pixel Stand使用時) |
プロセッサ | Google Tensor G5 | Google Tensor G4 |
RAM | 16GB | 16GB |
広角カメラ | 48 メガピクセルの Quad PD 広角カメラ | 48 メガピクセルの Quad PD 広角カメラ |
超広角カメラ | 10.5 メガピクセルの Dual PD ウルトラワイド カメラ ・絞り値 ƒ/2.2 ・画角 127° | 10.5 メガピクセルの Dual PD ウルトラワイド カメラ ・絞り値 ƒ/2.2 ・画角 127° |
望遠カメラ | 10.5 メガピクセル Dual PD ウルトラワイド カメラ(オートフォーカス機能付き) | 10.5 メガピクセルの Dual PD 望遠カメラ 10 メガピクセルの Dual PD カメラ 10 メガピクセルの Dual PD カメラ ¥267,500 ~ ¥257,500 ~ |
変更点としては、前述の通りワイヤレス充電がQi2規格に対応したこと、輝度の向上、バッテリー容量が増えたところでしょうか。
価格は1万円程度の向上です。
そのほか、サイズが微妙に変更されていたり、後述しますがフレーム部分のサイズが変化しているので、Pixel 9 Pro Foldのケースだと画面の一部がかぶってしまうので買い替えが必要になります。ご注意を。
なお、手元の端末でバッテリーの持ち時間の比較をしてみましたが
Pixel 9 Pro Foldは数か月前に買ったばかりで、稼働時間に大きな差はみられませんでした。
一応、計測方法としては画面輝度を最高にした状態でYouTube動画を再生し続けてみました。
記録としては以下の通り。
機種名 | Pixel 10 Pro Fold | Pixel 9 Pro Fold |
---|---|---|
稼働時間 | 16時間22分 | 16時間2分 |
では、開封の儀。
開封の儀
外箱
まずは箱から。
Pixel 9シリーズと同様の紙ベースの箱になります。

外箱の紙を取ると、Fold本体が絵が描かれた箱が。
今回はGoogleロゴがついています。

蓋を取ると、Googleロゴが印刷されたフィルムに包まれる本体が登場。
この辺はいつもと同じです。

一応、付属品としては充電用のUSB-CケーブルとSIMピン、説明書類になります。

本体
本体はこちら。
これを見ても、ほぼ前モデルとの違いはあまりない印象です。
なお、色はMoonstoneです。

次からは前モデルのPixel 9 Pro Foldとの比較です。
前モデルとの比較
背面
まずは背面から。
並び順としては、右側が今回のPixel 10 Pro Fold、左がPixel 9 Pro Foldです。
微妙にわかりにくいですが、フレームの金属部分に注目。
Pixel 10 Pro FoldはPixel 9 Pro Foldと比べてだいぶ細くなっています。
Pixel 9 Pro Foldでは閉じた状態でもフレームの金属部分の主張が強いなぁと思っていたので、これは良い変更点です。
ヒンジ部分が改良されてギアレスヒンジになったり、強化アルミ合金から高強度アルミ合金に変更されるなどによりこのサイズでも問題ないんでしょう。

外画面
続いて外側の画面。
背面と同様、フレーム部分が薄くなっています。
画面サイズが0.1インチ大きくなっているのに幅が8mm程度小さくなっている部分になります。
フレームの幅が小さくなったので、前モデルのPixel 9 Pro Foldよりも普通のスマホと同じような見た目になっています。

開いた状態
まずはモニタ側。
並び順は前までと同じです。
こちらは、あまり見た目の大きな変化はありません。
・・・画面が大きいのと折れるディスプレイのためにガラスフィルムが使えず気泡が入りまくりになってしまってます。

反対側はこんな感じ。
閉じているときと同じく、フレーム部分が細く成っているくらいの差分です。

上側
Pixel 10 Pro FoldはSIMスロットが上部移動しています。

コネクタ側
SIMスロットがなくなったくらいの差分です。

はい、外観はこんなところでした。
なお、今回もケースはLOOFさんのケースです。
色合いが大好き。
では、次からはファーストインプレッションです。
ファーストインプレッション
よかったところ
サイズが小さくなった
これまでの箇所でちょこちょこ書いていますが、Pixel 10 Pro Foldは前モデルからサイズが数ミリ小さくなっています。
見た目にはあまり変化はないですが、握りやすさはだいぶ変わった印象があります。
前モデルではヒンジ部分が大きくて少し出っ張っているため、閉じた状態で持つときは常に手に触れている状態でした。
ケースをつけていたとしてもヒンジ部分が隠れないタイプなので、常にヒンジ部分を指で触れている状態。
すぐに錆びたりすることはないと思いますが、ヒンジ部分を常に触れる状態なのは微妙に気になっていました。
それが、Pixel 10 Pro Foldではヒンジ部分の出っ張りが緩やかになっています。
これにより、ケースの淵に指を添えればヒンジ部分に触れる面積が小さくなりました。
精神的にちょっとうれしいポイントでした。
ボタンが固い
これは個体差の可能性もありますが、私のPixel 10 Pro Foldのボタンはどれも固めです。
Pixel 9 Pro Foldは柔らかかったので、指紋認証しようとしたときに画面を消してしまうことがありました。
しかし、Pixel 10 Pro Foldではかっちりしているので、そんなミスは起こらなくなりました。
地味ですが、だいぶうれしい差分です。
折りたたみがスムーズな気がする
前モデルとはヒンジの仕組みが変わっている影響なのか、画面の折り畳みがだいぶしやすい印象があります。
頻繁にパカパカ開閉するわけではありませんが、読書用途で開くときに気持ちよく開けるのはちょっとうれしい。
微妙だったところ
画面内指紋認証がない
Pixel 9 Pro XLからの乗り換えとして考えたとき、指紋認証が画面内だったところから側面の電源ボタンでの認証に変わります。
画面内指紋認証になれてしまうと、ちょっと確認したいとき画面タップでスリープから復帰させて指紋認証し、諸々確認するという流れになり、机に端末を置いたままで完結する形になっていました。
それが、電源ボタンでの指紋認証になると、わざわざ端末を持ち上げて指紋認証して置き直す、というようなワンステップが増えるので地味に面倒です。
Foldシリーズだと薄さの問題や価格の問題などで搭載できないのかもしれませんが、ぜひ次のモデルでは画面内指紋認証を搭載してほしいと思っています。
そのほか
今回に関しては、Pixel 9 Pro Foldを購入したのがついこの前なので、その時に気になっていたところがそのまま、という感じです。
仕組みが変わったとはいえ、ヒンジ部分や折れる部分のモニタの耐久性、お尻のポケットに入れた状態で座ったときにどれだけ機構に影響が出るか等はそのままです。
まとめ
今回は、Pixel 10 Pro Foldが発売されたので数日触った環境をざっとメモしてみました。
直前に前モデルのPixel 9 Pro Foldを購入して使っていたので、あまり大きく困ったりせずに使えています。
とはいえ、メインはPixel 9 Pro XLだったので、サブ扱いだったFoldをメイン機として環境設定したので、本格的に使っていくのはこれからになります。
普段使いの中で、おサイフケータイの位置や感度はどうか、重さは普段使いできるか、ケースが貧弱なのですっぽ抜けたりしないかなど不安なところはありますが、徐々に慣れていこうと思っています。
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