【CentOS/Raspberry Pi】EmacsやRubyをインストールする

2018年1月22日Linux,Raspberry Pi,Ruby,エディター,環境構築

こんにちは、しきゆらです。

前回の記事は、RaspbianからCentOSに乗り換えたお話でした。

【Raspberry Pi】CentOS7をインストールする

 

その記事の中で、あまり使い慣れていないviさんと一悶着もありました。

どうしても使い慣れた環境を作りたい・・・。

 

ということで、今回はEmacsやRubyをインストールしていきます。

どれも、自前でコンパイルしていきますよ。

 


 

Emacsのインストール

とりあえず、何も考えずにyumさんで入れればOK。

sudo yum install emacs
 (省略)
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: libpango-1.0.so.0
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: libpangocairo-1.0.so.0
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: libgtk-3.so.0
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: libMagickCore.so.5
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: libMagickWand.so.5
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: librsvg-2.so.2
 エラー: パッケージ: 1:emacs-24.3-20.el7.armv7hl (updates)
              要求: libgdk-3.so.0

 

・・・かとおもったら、色々エラーが出ています。

入らない。

要求されているパッケージを入れようにも「利用できません」とな・・・?

 

どうも、Raspberry PiのCPU向けパッケージが無いようです。

しかし、見てみると「gtk」などGUIと言うか、そっち方面のライブラリっぽい様子。

今回はリモートからターミナル上で動いてくれればそれでいいので、そのへんは必要ありません。

 

そういうわけで、まずは自前でコンパイルしてみます。

もし、使う中で不具合が出るようならばその都度調べてみましょう。

 

準備

まずは、Emacsの依存するライブラリを入れていきます。

といっても、以下のコマンドで完了です。

sudo yum install ncurses-devel

 

あとは、Emacsのソースコードを落としてきて、れっつコンパイル!

 # 今回は、ユーザのルートディレクトリにBuildという場所を作って作業
 mkdir ~/Build
 cd Build
 
 # 2018/1/21現在、最新のemacsは25.3
 curl -O http://ftp.jaist.ac.jp/pub/GNU/emacs/emacs-25.3.tar.xz
 # 解凍
 tar Jxvf emacs-25.3.tar.xz
 (省略)
 # コンパイルの流れ
 cd emacs-25.3
 # いわゆるGUIの画面は必要ない
 ./configure --without-x
 make
 sudo make install
 # インストールされたか確認
 emacs -version
 # GNU Emacs 25.3.1 と出ればOK

 

完了です。

コンパイルには、やはり時間がかかります。

まったり待ちましょう。

 

Rubyのインストール

普通なら、標準で入っているはずのRubyですが、Raspberry Pi用のCentOSには入っていないようです。

ということで、こちらもインストールします。

 

 cd ~/Build
 
 # まずは必要なライブラリを入れます
 sudo yum install readline-devel openssl-devel libffi-devel gdbm-devel libyaml-devel
 
 # 最新版のRubyのソースを落としてくる
 curl -O https://cache.ruby-lang.org/pub/ruby/2.5/ruby-2.5.0.tar.gz
 # 解凍
 tar zxvf ruby-2.5.0.tar.gz
 cd ruby-2.5.0
 ./configure
 make
 sudo make install
 
 # 確認
 ruby -v
 # ruby 2.5.0p0 (2017-12-25 revision 61468) [armv7l-linux-eabihf] とか

 

こちらもあっさりと終了。

こちらも、使いながらおかしなところがあれば、その都度確認していきましょう。

(もし、ここが変だよ、とかありましたらコメントを下さい。)

 

さいごに

どうも、とりあえずCentOSとはいえ、パッケージがすべてのCPUで動くわけではなく、

RaspberryPi用のパッケージというものはあまりないようです。今回のEmacsもyumから入れようとすると、色々パッケージがないと怒こられています。

GUIで使わないことを前提としたり、自前でコンパイルしてみると案外動いてくれたりするかもしれません。

 

とりあえず、今回はここまで。

次回はWebサーバとして使うための準備をしていきます。

 

おわり

Posted by しきゆら