【Radeon】ドライバ間性能定点観測 v24.5.1 vs 24.6.1
こんにちは、しきゆらです。
今回は、ドライバ間性能比較です。
リリースノート
Radeon v24.6.1 リリースノートはこちら。
新規サポートゲーム
- The First Descendant
- Once Human
HYPR-Tuneサポート
- 龍が如く8
- Overwatch 2
- The First Descendant
- F1 24
- Outpost: Infinity Siege
その他の追加・更新機能
- Windows 11, version 24H2のサポート
- Radeon Anti-Lag2がCounter-Strike 2をサポート
- Anti-Lag2を有効にすると、Counter-Strike 2を4k解像度でRX7900GREでプレイしたとき、レイテンシを最大40%削減
- 同様に、Ryzen™ 7 8700G processor with AMD Radeon™ 780M graphicsを使用し1080p環境でプレイすると、レイテンシを最大27%削減
- Anti-Lag2についてはこちらを参照
- DirectML で ONNXRuntime を実行するすべての RDNA™ シリーズのディスクリート グラフィックス製品とRDNA3シリーズの統合グラフィックス製品に対する4ビット量子化アクセラレーションのサポートにより、大規模言語モデル (LLM) のパフォーマンスが向上
- WSL2をベータサポート
- 対応ハードを使っている場合、デュアルブート不要でPyTorch開発が可能
- https://rocm.docs.amd.com/projects/radeon/en/latest/index.html
不具合修正
- Fallout3とFallout: New Vegasの起動に失敗する場合がある
- RX7900シリーズGPUでHELLDIVERS 2をプレイ中、パフォーマンスメトリクスの更新を失敗することがある
- HELLDIVERS2をプレイ中、Adrenalinのパフォーマンスメトリクスが更新に失敗する場合がある
- ハイブリットグラフィックスノートPCで一部FreeSyncモニタを使った場合、FPSの低下やシステムが断続的にフリーズしたりする
既知の問題
- ドライバの更新を行うと、仮想超解像度またはカラーエンハンスメントが無効になる場合がある
- 24.7.1で修正予定
- ダイイングライト2をRadeon Boostを有効状態でプレイすると画面が崩れることがある
- Radeon Boostを一時的に無効化すると回避可能
- ゴーストオブツシマ Director’s CutをAdrenalinで画面録画・配信したりHDRを有効にすると画面が崩れる場合がある
- Origin、Origin Proアプリケーションを使って3Dモデルを拡大縮小をすると画面が黒くなる場合がある
- 24.7.1で修正予定
- AMDソフトウェアでAV1コーデックを使用して録画すると、音声と映像が同期しない場合がある
- 2024年9月までを目途に修正予定
- Anti-Rag・FSR3フレーム生成を有効にしている場合、断続的にスタッターが発生することがある
- 各ゲームごとにAnti-Lagを無効化することで一時的に回避できる
・・・ということで、ゲームのサポート追加と、不具合修正・機能追加といつもと同じ感じです。
今回は、特にAnti-Lag2とWSL2のベータサポートが目玉でしょうか。
WSL2で画像生成できると嬉しいのに、と思いつつ未対応だったので今後に期待でしょうか。
性能比較
ここからは、ベンチマーク結果を見ていきます。
いつも通り、前バージョンであるv24.5.1との比較です。
実行環境
いつも通り、以下の環境で実施しています。
なお、この環境は今回までになります。
次回以降はメモリサイズが増えます。
デスクトップなのに32GBて・・・と思いつつ、DDR5なのでメモリが高くて32GBで我慢していました。
見てみると、それなりの値段でもっと容量大きいものを買ったのでこの記事を書いたのちにマザボのBIOS更新と合わせて交換しようと思っています。
ベンチマークのお供
今回のお供はこちら。
KSP2であれこれ作っている動画です。
ロケットとか作ってるのに船体に視聴者をくっつけて、爆発させてるのを横目にベンチマーク回していました。
みどり君楽しそうでよい。
では、ベンチマーク結果です。
なお、今回画像生成はComfyUIが立ち上がらず計測してません。
3DMark
3DMarkの結果はこちら。
各パターンでスコア上昇が見られました。
大体1~4%程度の伸び、とても良いですね。
ホグワーツレガシー
これまで通り、しきゆら式ルートを手動周回して計測したものをグラフ化しています。
計測ルートについてはこちらを参照ください:【Win】ホグワーツ・レガシーを購入したので遊びつつベンチマークする
まずはFSR・AFMF両方を無効状態で計測した結果はこちら。
結果を見ると、どFHD/レイトレ最高の場合以外は同等か微増しています。
FHD/レイトレ最高の場合で8%程度伸びてます。
続いてFSR2は無効のまま、AFMFを有効にした場合の結果は以下の通り。
前の結果と同様です。
FSR2・AFMF両方無効のときよりも差分が大きくなってます。
続いて、FSR2を有効にした場合のAMFMの有効・無効を切り替えた場合はこちら。
レイトレ最高/AFMF有の場合で3%程度FPSが落ちていますが、それ以外は1%程度伸びてます。
ここまで、ホグワーツレガシーの結果を見てきました。
概ねFPSは伸びていました、嬉しい。
一方で、更新もだいぶ前からなくFSR3の対応は望めそうにないので、これ以上は良くなることはないんだろうなぁ・・・。
Cyberpunk 2077
前回はAFMF有効にした場合を計測できていないので、AFMFの有無では比較できていません。
まずは、FSR無効の場合の結果はこちら。
結果を見ると、レイトレ無ではFPS増、レイトレ有だと同等か低下していました。
続いて、FSRを有効にした結果はこちら。
こちらも上記と同じような感じでした。
レイトレ有だと同等か微増、レイトレ無だと微減。
ここまでCyberpunk 2077の結果を見てきました。
AFMFの有無を比較できていませんが、レイトレ無の場合ではFPSの向上が見られていました。
Cyberpunk 2077も機能追加はもう見込めないので、劇的に伸びることは期待できない印象です。
Final Fantasy 15
FF15のベンチマーク結果はこちら。
FF15はスコアが同等か微減でした。
古いゲームなのでこんなもんでしょう。
Starfield
FSR3無効の状態で計測した結果はこちら。
Starfieldでは、概ねFPSの向上が見られました。
4K環境と負荷が場合でもスコアが伸びているのが嬉しいところです。
計測しているゲームの中では比較的新しい方なので、このくらいは上下するのかな、と思います。
続いて、FSR3を有効にした場合はこちら。
こちらもほぼ前の結果と同じく、概ねFPSが向上していました。
4K環境でも平均80FPS程度出ていました。
続いて、FSR3に加えてフレーム生成を有効にした場合はこちら。
フレーム生成を入れると、FHD/光関連の設定最低にした場合で大きくFPSが低下していました。
それ以外はおおむね前の結果と同じ感じでした。
4K環境でも120FPSを超えているので、高リフレッシュレートモニタでも十分遊べそうです。
ここまで、Starfieldの結果を見てきました。
今回のドライバでは、概ねFPSが向上していました。
まとめ
今回は、ドライバ間性能比較としてAdrenalin v24.6.1がリリースされたので前バージョンの24.5.1と比較してみました。
結果としては、概ねFPS・スコアの上昇が見られました。
特にStarfieldでは4K環境でもスコアが伸びていたのが印象的でした。
また、前バージョンのドライバでは書くついていたゲームがあったんですが、今回のバージョンでは滑らかに描画してくれていました。
バグ修正も多いので、v24.5.1のドライバを使っているのであれば、早急に更新することをおススメします。
今回は、ここまで。
おわり
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