【WSL2/ComfyUI】Radeonでもまともな速度で画像生成したい
こんにちは、しきゆらです。
今回は、少し前にROCmがWSLをベータサポートしたので、WSL環境にComfyUIを入れて動かしていきます。
以前X(旧Twitter)にて、WSL環境で画像生成するための環境を作ってみたら、うっかりできた、とはしゃいでいました。
この手順を整理したので記録として残しておきます。
なお、環境はWSL2にUbuntu-22.04をインストールして検証しています。
手順
基本的には、AMD公式の下記手順を参考にROCmをインストールし、その後にComfyUIの環境を作っていきます。
なお、WSL自体の環境構築は済んでいる状態を想定しています。
まだWSL自体を準備できていない場合は、古い記事ですが過去記事の「WSLの有効化」~「Linuxディストリビューションのインストール」の手順を参考にするか、MSのドキュメントをご覧ください。
WSL2にROCmをインストールする
特にエラー等は出ずに完了するはずです。rocminfo
で情報が表示されればOK。
手元の環境は、ベンチマーク記事等で記載していますがRX 7900 XTX環境なので以下のように表示されます。
ROCmを使ったPyTorchをインストールする
こちらもAMD公式手順を参考に進めていきます。
こちらも特に問題なく完了。
Verify PyTorch installationのコマンドを実行してみて、問題なく動作しているかを確認すると良いかと思います。
特に、以下のコマンドでTrueが返ってこなければComfyUIは動かないので注意。
ComfyUIの環境を作る
いくつかエラーは出てきますが、ComfyUIを起動させることができました。
ComfyUI Managerをインストールしていれば、一般的なモデルやVAE等の導入も簡単なので使い始めやすいかと思います。
動作確認
では、画像を生成してみます。
環境はいつも通り以下の環境です。
またWSL環境に48GBのメモリを割り当ててます。
いわゆるハローアスカベンチマークのプロンプト等をそのまま使ってみます。
VAEはorangemixのものを使っています。

18~19it/s程度の速度で生成できました。
10枚生成したとしても、16~17秒ほどです。
過去何度か画像生成のベンチマークを取っていますが、5it/s程度しか速度が出ず
10枚生成すると50~100秒程度かかっていました。
以下に過去計測したベンチマーク結果を貼っておきます。
過去の記録よりも圧倒的に速い速度で生成出来ています。
1枚1~2秒程度で生成できるので、ようやくまともに使えるかな、という印象です。
その他、上記画像を生成したときは18~19it/s程度で回りますが、最近話題のFLUX.1 Schnellを使って1枚生成すると5it/s程度でトータル100秒ほど、SDXLだと3it/s程度でトータル15秒程度かかりました。
まとめ
今回は、Radeonでもまともな速度で画像生成したい、ということでWSL環境下にComfyUIを動かす環境を作って動かしてみました。
Windows上で動かしたときよりもだいぶ速く回ってくれるので、ようやくRadeonでもまともに画像生成できそうな印象でした。
また、以前にメモリを32GBから96GBに増設しましたが、ここで生きてくるとは、という感じでした。
今後もちょいちょい生成していきたいです。
今回は、ここまで。
おわり
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません