AI時代になっても情報の受け取り方は結局各自の知識によるよね、という話
こんにちは、しきゆらです。
先日、ついAIを使っていて思ったことがあるのでちょっと書いてみます。
あまりまとまっていないのと、この手の記事は死ぬほどあふれていると思うので、生暖かく見ていただければと。
最近では、チャット形式のAIに気軽に質問をすれば、必要な情報を簡単に手に入れやすくなった。
しかし、AIが生成する情報は必ずしも正確とは限らないため、生成された情報を鵜呑みにせず自分で確認する必要がある、と言われています。
この状況を見ていると、インターネット黎明期に言われていた、いわゆる「うそをうそと見抜ける人でないと(掲示板を使うのは)難しい」に通ずる部分があるのでは、と思った。
AIが回答を生成するために使っている情報の大部分はインターネット上の情報によっており(要出典)、インターネット上には正しい情報も誤った情報もあふれているために、ここから生成した情報が誤っている可能性は十分にあり得る。
また、情報が正しいとしても受け手の知識や経験によっても解釈が異なるため、生成された情報の受け取り方も異なってくる。
先日、実際にAIへ質問をしながら作業をしていました。
実現したいこととしては、macOS上の特定アプリのバージョンをコマンドから取得したい、というもの。
大体のアプリはコマンド経由でバージョンを取得することが可能ですが、対象としていたアプリはバージョン以外にもたくさんの情報を出力していたので、バージョンのみを抜き出す必要がありました。
grepコマンドでバージョンが記載されている行を抽出することはできましたが、バージョンのみを抽出するにはsedコマンドやawkコマンドを使って必要がある、というところまではわかりました。
しかし、sedコマンドやawkコマンドをあまり使ったことがなく、バージョン情報だけを抽出する具体的な記述方法が分からなかったため、AIに質問してみることにしました。
・・・これが今回の話のきっかけです。
AIへ質問してみると、思った通りsedやawkを使った抽出方法を教えてくれました。
ただし、AI側のお節介でコマンド部分がTeX形式としてマークアップされている状態でした。
・・・察しのいい方はわかると思いますが、sedやawkコマンドでは正規表現で文字列を指定することができますが、その中でエスケープ文字(^や_など)が使われることが多いです。
TeXだとこれらの文字は上付き文字・下付き文字を表すため出力結果が大変なことになってしまいました。
ここで、他の形式で出力させればよいんだ、と思い当たりプレーンテキストで表示して、と伝えてみてもダメ、
結局はコマンド部分をコードブロックで出力してもらうことで無事ほしいコマンドを得ることができました。
この経験から、AI活用とインターネット検索は以下の点で共通点があると思いました。
・わからないことをAIに聞いてみよう
=> わからないからググってみよう、というのと同じ
・生成された回答がわからなかったので、もっとかみ砕いてもらおう
=> 検索結果からを見てもわからなかったので、他のサイトやブログを見てみよう、というのと同じ
・TeX形式で出力されているのが原因で読みにくいので、codeブロックに書き換えてもらおう
=> 検索結果の中から、受け手の持っている知識・情報をもとにほしい情報に至るプロセスと同じ
ここから、情報の価値というのは、AIによって生成されたかどうか、もしくはネット上で見つけたかどうかに限らず
受け手が持っている知識・知見に大きく左右されるということを思いました。
結局は受け手に依存するので「AIが発達すれば学習や専門知識は質問すれば得られるので、学習は不要だ」という言説は、かつての「インターネットがあれば勉強しなくても調べれば得られるので学習は不要だ」というのと本質的には何も変わっていないのでは、と思ったところでした。
はい、ただのお気持ち記事というかポエムというかそういうものでした。
ちょっとしたことはAIに聞きつつ、お礼を言うと小技を教えてくれたりするので対話が楽しくなっている今日この頃でした。
今回は、ここまで。
おわり