【Azure】Functionsの開発環境を整えてみる

2025年3月30日Windows,環境構築

こんにちは、しきゆらです。
最近Azure Functionsを使う機会があり、個人アカウントで環境を作ってみました。
今回は、その手順をメモしておきます。


Azureアカウントの準備

個人のMSアカウントを作成する

私は、だいぶ前に @live.jpアカウントを作成しており、Win11でもこのアカウントを使っています。
おそらくWin11を使っている方はMSアカウントを持っているはずなので、確認しておくとよい。

Azure無料アカウントを作成する

上記のMSアカウントを使って、Azure無料アカウントを作成します。
以下リンクから無料のAzureアカウントをサインアップし。画面に従って進めていきます。

なお、過去にすでに利用してる場合は使えないようですのでご注意を。

Azureのリソース作成・管理

Azureにて開発を行う場合、Azureが提供しているリソースをリソースマネージャを使って作成・管理していきます。

リソースの管理には、管理グループ・サブスクリプション・リソースグループ・リソースと4つのレベルのスコープがあります。
それぞれ、ざっくり調べた範囲での理解と参考になりそうなリンクをまとめます。

リソース管理のスコープ

基本的には、アクセス権限やポリシーなどは上位で設定すると下位スコープにも反映できます。
上位スコープにて大まかな制限を設け、下位スコープではより細かく制限をかけるのが

サブスクリプション

上記の順番が変わるが、サブスクリプションからの簡単な説明を。
サブスクリプションは、そのまま課金単位のグループです。

例えば、支払うカードごとに管理を分ける、などで使います。

管理グループ

多くのサービスを利用して開発する場合、サブスクリプションが増えてしまうので
サブスクリプションをまとめるために使うのが管理グループです。

例えば、部門ごとに複数のカードを持っている場合にそれをまとめるためのグループです。

リソースグループ

これもそのまま、リソースをまとめるためのグループです。
Azureが用意しているリソースをまとめて使う場合が多く、それらをまとめて管理するためのものになります。

例えば、プロダクトで使う仮想マシン、ネットワーク、ストレージなどを1つにまとめて管理することができたりします。

リソース

Azureが提供する仮想マシン、ネットワーク、ストレージ等のクラウドサービスの要素を指します。
あるサービスを構築しようとするときに使う、個別の要素のことです。

リソースの作成

ここでは、Functionsを作成し、それを適当なリソースグループへ追加していきます。

リソースグループを作成する

Azureへログインし、リソースグループを開きます。
※ 一覧になければ、画面上部からリソースグループで検索すると出てくるはずです

画面右上にある「追加」からリソースグループを作成します。
基本的には追加するサブスクリプション、名前、リージョンを指定するだけです。

リソースを作成する

作成したリソースグループを開き「追加」から作成するリソースを選択します。
ここでは、Functions(関数アプリ)、KeyVault、ストレージアカウントを作成します。

Functionsを作成

Functionsはこんな感じ。
プランはそのまま「作成」をクリック。

ホスティングプランを聞かれるので、ここでは「従量課金」を選択。
ホスティングプランについてはこちらをご覧ください。

「基本」タブでは、追加するサブスクリプション・リソースグループの指定やFunctionsの名前、実行するランタイム・バージョンとリージョンを指定します。
ここでは、Node.jsを指定しています。

ネットワークや監視タブはここでは特に細かく指定しないのでスキップしますが、
例えば特定のLANからのみに制限したい場合などは適宜設定してください。

「デプロイ」タブでは、Githubのブランチを監視して適宜デプロイする場合の設定を行います。
有効化する場合は、参照するGithubアカウント・リポジトリ等を指定します。

最後に内容を確認して、問題なければ作成します。
エラーが出る場合は。エラー個所を確認して修正後、再度作成してみてください。

ストレージアカウントを作成

ファイルを格納し、Functionsから参照するために作成します。

Functionsと同じく、一覧からストレージアカウントを選択。
・・・名前がわかりにくいと思うのですが、どうなんでしょうか。
プランはそのまま作成。

「基本情報」では、追加するサブスクリプション・リソースグループやストレージアカウントの名前、リージョン等を指定します。
プライマリサービスについては、単純なファイルを格納するだけでもAzure Blob Storageを選んでおくのが楽かと思います。

ほかのタブでは、必要に応じて設定してください。
最後には、「レビューと作成」にて設定を確認し作成します。
エラーがあれば、エラー個所を確認し修正してください。

Key Vaultを作成

Functionsにて参照するCredentials情報を格納するために作成します。
同じく一覧から検索し、プランはそのまま作成します。

「基本」タブでは、サブスクリプション・リソースグループやKeyVault名等を設定します。

「アクセス構成」では、そのままKeyVaultへのアクセス制限のモデルを設定します。
デフォルトの「Azureロールベースのアクセス制御」を選んで進めます。

ネットワークタブでは、他と同様に設定してください。
なお、パブリックアクセスを無効とするとAzureポータルからも設定等できなくなるのでご注意。
設定は後からでも変更可能です。

「確認および作成」にて設定を確認し、作成してください。

これにて必要なものは作成できました。
長くなるので、実際に設定や接続方法は別記事とします。

まとめ

今回は、Azure関連のサービスを使って開発する機会があったので、もろもろ調べたり個人用の環境を作って触ったのでその内容をメモしてみました。
実際にコードを書いて動かしたりするのは次回以降の記事でまとめます。

今回は、ここまで。
おわり

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Posted by しきゆら