【Apple】iPad Pro 13インチ M4を買ったので第5世代iPad Proと比較してみる
こんにちは、しきゆらです。
今回は、2024年5月に発表・発売されたiPad Pro M4を購入したので、もともと使っていた第5世代 iPad Proと比較してみます。
購入の動機
仕事柄、iPadやMacなどの発表が行われるAppleのイベントを見ることが多い今日この頃。
2024年5月にあったApple Eventでは新しいSoCであるM4チップとこれを搭載したiPadの発表がありました。
発表を見ている中で、iPad Proは薄くて軽い、ということを強調していました。
iPod nanoより薄くて、これまでのApple製品で一番薄いとのこと。
この点だけで、ほしいと思い購入しました。
サイズに関しては、外付けモニタとしても使いたいので画面サイズを小さくする李余裕はなく13インチです。
使い勝手やスペックについては後続で記載します。
スペック比較
これまで使っていたiPad Proは、iPad Pro 12.9inch 第5世代 というもの。(長いので、以下では旧iPad Proと記載します)
旧iPad Proを使った感想については、以前記事を書いているのでそちらも良ければどうぞ。
仕様の比較
まずは、公式発表の仕様比較です。
もともと使っていた旧iPad Proの仕様は以下。
今回購入したiPad Pro 13inch M4の仕様は以下。
それぞれのスペックを表にまとめてみます。
ここでは購入したもののみを表にします。
ストレージや画面サイズの違いなどは上記のリンクから確認ください。
機種名 | iPad Pro 12.9inch 第5世代 | iPad Pro 13inch M4 |
---|---|---|
SoC | M1(4 PCores/4 ECores) | M4(3 PCores/6 ECores) |
GPU | 8コア | 10コア |
メモリ | 8GB | 8GB |
サイズ | 幅: 214.9 mm 高さ: 280.6 mm 厚さ: 6.4 mm | 幅: 215.5 mm 高さ: 281.6 mm 厚さ: 5.1 mm |
重量 | 682 g | 579 g |
ディスプレイ | Liquid Retina XDRディスプレイ ミニLEDバックライトMulti-Touchディスプレイ | Ultra Retina XDRディスプレイ タンデムOLED3 |
最大輝度 | SDR輝度: 最大600ニト XDR輝度: フルスクリーン最大1,000ニト | SDR輝度: 最大1,000ニト XDR輝度: フルスクリーン最大1,000ニト |
コントラスト比 | 1,000,000:1 | 2,000,000:1 |
Apple Pencil | 第2世代 | Apple Pencil Pro Apple Pencil (USB-C) |
バッテリー | 40.88Wh | 38.99Wh |
比較すると、SoCが3世代ステップアップした点、厚さ・重量が小さくなっている点、画面輝度やコントラスト比が向上した点、あたりが大きな変化かと思います。
なお、iPad Proでカメラに期待していないので表にしてません。
また、新iPad ProではこれまでのApple Pencil 第2世代は使えません。
旧iPad Proではメモ書き用にApple Pencilも購入しましたが、ここも買い替えが必要でした。
その他、細かいですがバッテリー容量は若干減っていました。
これは、M4チップがM2チップと比べて同じ性能を半分の消費電力で発揮できることに影響していそうです。
ベンチマーク
個人的には、旧iPad Proでも十分すぎるほどのスペックでしたが、チップが3世代ステップアップしたのでどの程度性能向上しているかを見たかったのでベンチマークを回してみました。
Geek Benchimarkと3Dmarkをそれぞれ3回回し、平均を取ってます。
結果は以下の通り。
なお、青いグラフが旧iPad Pro、赤いグラフが新しく購入したiPad Pro 13インチ M4になります。
ベンチマーク上は大体1.5倍程度の性能になっているようです。
ゲームをやる方には嬉しいかもしれません。
個人的には特に旧iPad Proでも不満なかったので、完全に持て余してます。
前述してますが、購入の動機は軽さと薄さなのでスペックはあまり考慮に入ってませんでしたが、だいぶスペックアップしているようです。
使った感想
ここからは、使った感想をつらつら書いていきます。
個人的なものなので、他のレビュー記事や動画も参照いただければと思います。
良かったところ
ここからは、iPad Pro M4を購入して1週間程度触った印象を記載しておきます。
旧iPad Proよりも薄い・軽い
Apple側も強調している通り、軽くて薄いです。
重さに関しては数値上は100g程度ですが、体感としてはもっと大きく感じます。
厚みについては、スペック上は1mm程度薄くなっています。
旧iPad Proは教科書くらいの厚みがありますが、iPad Pro 13inch M4はノートくらいの厚みです。
だいぶ薄い。
Apple製品の中で一番薄い、というだけあります。
写真を撮ってみました。
上の黒い方(スペースブラック)がiPad Pro M4、下のシルバー(スペースグレイ)が旧iPad Proです。
わかりにくいかもですが、見た感じだと2/3くらい薄くなっている印象です。
大画面で軽くて薄い、この点では文句ありません。
バッテリー持ちが良い
旧iPad Proは、ほぼ毎日仕事で使っていました。
そのせいか、Kindleで本を読むという程度の使い方でもバッテリーが1日も持たなくなっています。
適当なYouTube動画の再生時間で計測すると7時間程度でした。
ではiPad Pro M4さん、性能もよく電力効率もよい、ということですがどの程度バッテリーが持つのか。
旧iPad Proと同じくYouTube再生で試してみると、11時間以上再生できました。
スペック上は10時間とのことなので、大体スペック通りかと思います。
SoCの電力効率の影響か、バッテリーのへたり具合なのかはわかりませんが、時間が伸びたのは嬉しいところ。
有機ELなので、Kindle等黒い部分が多くなるほど消費電力が低くなるはずなので、もう少し長くなるかもしれません。
カメラ位置が長辺側に移動している
旧iPad Proは短辺側、縦持ちすると上部にインカメラが配置されていました。
この位置は、横持ちすると左側にカメラが来ることになります。
左利き的には、インカメラが左側にあるとカメラ部分に手が当たる形になります。
Apple Pencilを使っている中で少し放置してしまってスリープに入ることがあります。
この時、左側にインカメラがあると手で覆われてしまうためFace IDでのロック解除ができないのが不満でした。
そんなところで、iPad Pro M4はインカメラが長辺側に配置されました。
これは、横持ちすると画面上部に配置される形になります。
この変更により、上記のようなApple Pencilを使っている中でスリープに入ってしまったとしてもFace IDでのロック解除ができるようになりました。
利き手による不満が解消されたのは嬉しいポイントでした。
画面が綺麗
iPadだけでなく、Macbook Proでも初回起動時の画面の綺麗さには、毎度わくわくさせてくれます。
そんなApple製品ですが、iPad Pro M4は有機ELになったこともありより綺麗に見えます。
HDR動画を新旧並べて写真を撮ってみましたが、ここまで違うのか・・・というほど綺麗です。
画像左側がiPad Pro M4、右側が旧iPad Proです。
仕様比較のところにも記載ありますが、有機ELであるところ・コントラスト比が大きくなっているところの影響が大きいと思います。
黒いところがちゃんと黒くなっている、それ以外のところは明るくくっきり表示してくれてます。
普段使いには過剰な印象ではありますが、画面が綺麗というのは使う上で気分が良いものです。
Smart Folioのスタンド角度が調整できるようになった
これはiPad Pro側の話ではなくSmart Folio、つまりケース側の話です。
旧iPad Pro用のSmart Folioは横置きしたときの角度は1ポイントのみで調整ができませんでした。
iPad Pro M4用のSmart Folioではこの点が改善されており複数ポイントで固定することができます。
ほぼ垂直に立てることもできるし、旧iPad Proと同等程度まで角度をつけることもできます。
動画を見る、Sidecarで画面共有する等、用途に合わせて調整できるようになったのは良いポイントかと思います。
微妙だったところ
ここからは使っていて微妙だったところをいくつか記載していきます。
価格が高い
ここ最近は、物価高や円安など諸々の影響で何でも高くなっています。
GPUとかも数年前までは最上位グレードでも10万円程度で買えてたのに、気が付くと20万円以上しています。
そんな中、もともと安くはないApple製品ですが、このiPad Pro M4も同じく価格が上がっています。
旧iPad Proは本体・Apple Pencil・Smart Folioの3点セットで17万円弱でした。
iPad Pro M4も同じく3点セットで購入しましたが、トータル26万円弱でした。
・・・ざっと1.5倍程度高くなっています。
今後、iPad Pro 15inchが出たり、重さが200gになったりなどより大きなモデルチェンジが起こらない限り買い替えることはないと思うので、長期的に使うことになるとは思います。
とはいえ、3点セットで購入しても26万円となると、もはやPCを買うのと同じくらいの価格です。
タブレット端末にそこまで出さないといけないのか、ちょっと考えものです。
周辺機器の買い替えも必要
前述の仕様比較にある通り、iPad Pro M4はApple Pencil 第2世代が使えません。
Smart Folioも買い替えになります。
今回はiPad Pro 12.9inch 第5世代からの買い替えになるので、iPad本体以外に周辺機器も買い替える必要がありました。
周辺機器とはいえ、どれも数万円するのでホイホイ買い替えなければいけないのはつらいところです。
iPad Airとの立ち位置がちぐはぐ
Airシリーズは、MacbookやiPadでありますが、どれもProモデルよりも薄型・軽量なモデルとして出てきていました。
しかし、今回iPad Pro M4と同時に発表されたiPad Air M2は厚さが6.1mm、重量617gでiPad Pro M4よりも厚くて重くなっています。
旧iPad Proを購入したタイミングでは13インチ近いサイズのiPadはProモデルのみだったので選択肢がありませんでした。
今回はAirモデルでも13インチが登場したので選択肢は増えました。
しかし、厚さ・重さで比較するとiPad Pro M4のほうが薄くて軽くなっています。
もうiPad Pro Airと名乗ったほうが良いのではないか、と思いました。
Smart Folioのスタンドが微妙に不安定
良いところで角度調整ができるようになって良かった、ということを記載しました。
その一方で、スタンドとしての安定性は悪くなっているかなという印象です。
写真を撮ってみました。
青いケースが旧iPad Proのもの、黒いケースがiPad Pro M4のものです。
どちらも一番深い角度をつけた状態で並べています。
見てわかると思いますが、支えになっている辺が青いケースはiPadに対して90度近い形になっています。
一方で、黒いケースではiPadに対して45度になっています。
iPad Pro M4は軽量になったとはいえそれなりの重さがあるので、この角度にすると若干支え切れていない印象です。
スタンドに立てた状態で画面上部をタップすると、青いケースの場合はきちんと押し返してくれてるくらい、ちゃんと支えてくれています。
黒いケースでは、支えているというよりもぎりぎり倒れずに戻ってくる、というような動きをします。
起き上がりこぼしではないですが、ぎりぎり倒れず立っている形なので、操作しにくい。
もう少し何とかならなかったのか・・・と思いました。
これは純正のケースよりも、その辺で売っているようなサードパーティ製ケースを検討してもよいかもしれません。
まとめ
今回は、iPad Pro 13inch M4を購入したので、これまで使っていたiPad Pro 12.9inch 第5世代を比較してみました。
自分の使い方としては、これ以上ないくらいのスペックであり性能を持て余していますが、買ってよかったとは思います。
やはり大画面が軽くて薄いというのは正義です。
今回は、ここまで。
おわり