Anker 737 Charger GaNPrime120Wを買ったのでレビューしてみる
こんにちは、しきゆらです。
今回は、Anker 737 Charge GaNPrime120Wを購入したので簡単にレビューしてみます。
最近充電ケーブルや充電器を選ぶときは、とりあえずAnker選んでおけばええやろ、の精神で買ってしまうので良く無いなぁと思いつつ、丁度ほしいものがあったので購入してしまいました。
それが、737 Charge GaNPrime120Wです。
購入の動機
もともと選んでいたときには充電ポートが複数あり、持ち運びに便利であることを選定基準としていました。
Anker 737 Charge GaNPrime120Wを購入する前には、Anker PowerPort Atom III Slimの4ポートのものを利用していました。
Anker PowerPort Atom III SlimはUSB-Cポートから45wの出力が可能で、Macbook Proの充電もできていました。
普通に利用するには問題なかったのですが、2021年末頃にiPad Proを購入しSideCarでサブモニタとして利用するようになってから問題が起こりました。
iPad Pro側に充電がされなくなったのです。 まぁ、出力的にも厳しそうなのでしょうがないか、と思っていたんですが、SideCar利用はUSB接続でないとカーソルの遅延等が気になるので有線接続で利用しています。 そうすると、電池が途中で切れると困るのでどうしてもiPad Proの充電もできてほしかったんです。
そこで、選定要件をまとめると以下の通りです。
- ポート数が3ポート以上
- Macbook ProとiPad Proを同時接続して充電できるくらいの出力があること
- 持ち運び可能なサイズであること
- 可能であれば折り畳み式のプラグであること
ということで見つけたのが737 Charge GaNPrime120Wでした。
では、この製品の特長をさっくりまとめてみます。
Anker 737 Charge GaNPrime120Wの特徴
特徴としては以下の通り。
- 充電ポートが3ポート
- USB-C × 2
- USB-A × 1
- 合計120wの高出力可能
- USB-C 1口: 最大100w
- USB-A 1口: 最大22.5w
- USB-C 2口: 合計最大120w
- USB-C(上) + Type-A: 合計最大120w
- USB-C(下) + Type-A: 合計最大24w
- 3口すべて: 合計最大120w
- 3ポート同時に急速充電可能
- 本体サイズが小さい
- 約80 x 43 x 32mm
- Macbook Proの充電器の大体半分より少し大きい程度
それぞれ見ていきます。
充電ポートが3ポート
USB-Cが2ポート、USB-Aが1ポートの合計3ポートあります。
複数機器を同時に充電したい場合にうれしい。
最近はスマホからイヤホン、ノートPCやスマートウォッチまで様々な機器が充電を必要とする機器を持ち歩くことが多く、このような充電器を一つ持っておくと安心です。
合計120wの高出力可能
上記の通り3つの機器を同時に充電可能なうえに、合計120wの出力が可能となっています。
出力が小さいとノートPCのような大きな電力を必要とする機器を充電できなかったり、ポートが多くてもすべて接続すると1ポート当たりの出力が小さくなり充電できない場合が起きてしまいます。
しかし、この737 Charge GaNPrime120Wは合計で120wと高出力が可能です。
ノートPCとiPad Proとスマホ、というような使い方をしても問題なくすべての機器を充電できるでしょう。
なお、ポートの組み合わせによって出力が異なるので注意が必要ですが 1ポートのみの場合はUSB-C、2ポート利用する場合はUSB-C2つかUSB-Cの上とUSB-Aというように使うことをお勧めします。
なお、大きな電力で充電を行うと気になるのが発熱。 ノートPCやタブレットなどの充電先の機器を充電することで発熱してしまいます。
これを放置しておくと、ものによってはバッテリー寿命が短くなってしまったり、場合によっては発熱で故障してしまうこともあります。
しかし、そこは天下のAnkerさん、きちんと対策をしてくれています。
ActiveShield 2.0という機能が入っており、1分間に35回という回数で充電時の温度管理や出力制御を行うことで、充電による過度な発熱を抑えてくれます。
充電するのは寝るとき、という方にはピッタリですね。
3ポート同時に急速充電可能
急速充電対応の機器を接続すれば、同時に急速充電が可能です。
これまで、急速充電するには特定のポートに接続した場合のみ、ということが多かった印象ですが、この737 Charge GaNPrime120Wは3ポート同時の急速充電が可能です。
Anker独自のPowerIQが4.0になり、USB PD3.1に対応したことで複数機器へ効率的な出力を分配できるようになったことで可能になったようです。
本体サイズが小さい
公式サイトにあるサイズを見ると、約80 x 43 x 32mmとのこと。 実際、Macbook Proの充電器を見慣れているとその小ささに驚くと思います。
比較してみると、Macbook Proの充電器の半分より少し大きい程度。
このサイズでMacbook Proの充電器より出力が大きく、ポート数も多い、というのが驚きです。
なぜ小さくできるのか、というと名前の通りGaN(窒化ガリウム)を利用しているのがミソのようです。
GaNとは何ぞや、というのは調べてほしいのですが、ざっくりといえば電力の変換効率が高くて小型化しやすい素材、という感じのようです。
実物を手元にあるMacbook Proの充電器(67w)と比較してみます。
ポート側を見ると、高さはMacbook Proの充電器より3~4割ほど小さいくらいでしょうか。
側面を見ると、Macbook Proよりも若干長いです。
プラグ側は、どちらも折り畳み式です。
ということで、Macbook Proよりも小さくちょっと長い程度のサイズ感です。
このサイズで出力は約2倍なので驚きです。
利用してみて
良かったところ
購入してみてまず初めに思ったのは、やはりその小ささへの驚きでした。
120wの高出力のはずが、Macbook Proの充電器より小さい。
持ち運びは十分可能なサイズであるので、とても満足。
質感もよいので、所有する喜びを感じるのもGoodです。
そして、実際に充電してみるとMacbook ProとiPad ProをSideCar利用してみると、問題なく充電できました。
これで、ひとまずほしいと思っていた要件はクリアです。
そして、試しにMacbook Pro + iPad Pro、Androidスマホ、ワイヤレスイヤホンの同時充電をしてみましたが問題なくすべての機器を充電できました。
ありがたい。
さらに、商品ページにある通りですが折り畳み式のプラグを搭載しています。
充電器本体のみを持ち運べばどこでも充電可能です。
もう選定要件をすべて満たしてくれました。
満足です。
微妙なところ
どんな製品にも、良いところがあれば微妙なところもあります。
選定要件を満たしてはいますが、微妙なところをいくつか挙げると「値段」と「ポート数」です。
まず、値段についてですが、購入時点で12,990円でした。
充電器単体としては、かなり高価な印象です。
高出力を支えるためにはいい部品を使ったり、技術を詰め込まないといけないので高くなるのはわかりますが、せめて1万円を切ってほしかった。
9,800円とかであれば迷わず購入するのですが、1万超えは充電器に出すにはちょっとなぁ・・・という印象です。
まぁ、このご時世なので部品自体が高かったり、輸送費も相当なのでなんでも高い時期なので仕方ない部分もあるかと思いますが、それでも高いなぁ、というところでした。
もう少し物価や輸送費が落ち着いたところでいくらになるのか、もう少し安くなればもう1つほしいなぁと思っています。
もう1つの微妙なところはポート数です。
これまで利用していたAnker PowerPort Atom III Slimが4ポートだったのと、これ以前に使っていたのも4ポートの充電器だったので、3ポートだとちょっと少ない気がしています。
まぁ最大4ポート利用していただけで、大半は3ポートの利用だったので大きな影響はないのですが、余裕がないのがちょっと気になっています。
そして、Ankerの公式サイトを見てみると4ポート版のGanPrime充電器があるのですが、14,990円という価格なのと、Macbook Proのようなサイズなので微妙だなぁというところでした。
まとめ
今回はAnkerの737 Charge GaNPrime120Wを購入したので、簡単にレビューしてみました。
3ポート同時充電可能で、120wの高出力可能とかなり良い製品だと思う一方で、ただの充電器に12,990円という価格を出せるかどうか、という印象でした。
個人的には、持ち運ぶ充電器が小さくなり、SideCar利用中でもMacとiPad両方の充電が可能というところで満足していますが、価格が高いので万人にオススメ、という感じではないかなと思っています。
こんなざっくりした記事ですが、充電器選びの参考になれば幸いです。
というわけで、今回はここまで。
おわり